MathJax-LaTeXリファレンス(特殊文字)

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矢印

表示記述表示記述
\[\leftarrow\]\leftarrow\[\rightarrow\]\rightarrow
\[\Leftarrow\]\Leftarrow\[\Rightarrow\]\Rightarrow
\[\longleftarrow\]\longleftarrow\[\longrightarrow\]\longrightarrow
\[\Longleftarrow\]\Longleftarrow\[\Longrightarrow\]\Longrightarrow
\[\leftharpoonup\]\leftharpoonup\[\rightharpoonup\]\rightharpoonup
\[\leftharpoondown\]\leftharpoondown\[\rightharpoondown\]\rightharpoondown
\[\hookleftarrow\]\hookleftarrow\[\hookrightarrow\]\hookrightarrow
\[\leadsto\]\leadsto
表示記述表示記述
\[\leftrightarrow\]\leftrightarrow\[\Leftrightarrow\]\Leftrightarrow
\[\Longleftrightarrow\]\Longleftrightarrow\[\rightleftharpoons\]\rightleftharpoons
表示記述表示記述
\[\uparrow\]\uparrow\[\downarrow\]\downarrow
\[\Uparrow\]\Uparrow\[\Downarrow\]\Downarrow
\[\updownarrow\]\updownarrow\[\Updownarrow\]\Updownarrow
\[\nearrow\]\nearrow\[\searrow\]\searrow
\[\swarrow\]\swarrow\[\nwarrow\]\nwarrow

括弧など

左右括弧

この項の文字は、\left~\rightコマンドで使用できます。

表示記述表示記述
\((\)(\()\))
\(\{\)\{\(\}\)\}
\([\)[\(]\)]
\(/\)/\(\backslash\)\backslash
\(\langle\)\langle\(\rangle\)\rangle
\(\lceil\)\lceil\(\rceil\)\rceil
\(\lfloor\)\lfloor\(\rfloor\)\rfloor
\(|\)|\(\|\)\|
\(\uparrow\)\uparrow\(\Uparrow\)\Uparrow
\(\updownarrow\)\updownarrow\(\Updownarrow\)\Updownarrow
\(\downarrow\)\downarrow\(\Downarrow\)\Downarrow

上下括弧

この項の括弧は、適用範囲に応じてサイズが変わります。

表示記述
\[\overbrace{a+b+\cdots+z}\]\overbrace{数式}
\[\underbrace{a+b+\cdots+z}\]\underbrace{数式}
\[\overbrace{a+b+\cdots+z}^{26}\]上付き^を使用して括弧の上に式を表示することが出来ます。
\[\underbrace{a+b+\cdots+z}_{26}\]下付き文字_を使用して括弧の下に式を表示することが出来ます。

省略記号

原則として、LaTeXの数式ではいわゆる全角文字が使用できません。下記の数学記号の中には『…』など該当する全角文字が存在するものもありますが、LaTeXの数式では使用しないで下さい。

表示記述表示記述
\(\ldots\)\ldots\(\cdots\)\cdots
\(\vdots\)\vdots\(\ddots\)\ddots

その他の文字

表示記述表示記述
\(\natural\)\natural\(\flat\)\flat
\(\sharp\)\sharp
\(\clubsuit\)\clubsuit\(\spadesuit\)\spadesuit
\(\diamondsuit\)\diamondsuit\(\heartsuit\)\heartsuit
\(\Box\)\Box\(\Diamond\)\Diamond
\(\triangle\)\triangle

関数

LaTeXの数式モードでは原則として英文字は斜体で表示されます。しかし関数名も斜体になってしまうと変数と一続きの単語のように見えてしまい可読性が下がります。\mathrmコマンド等でその都度フォントを変えることもできますが、使用頻度の高い関数については以下のように関数名を表示するコマンドが用意されています。

表示記述表示記述表示記述
\(\sin\)\sin\(\cos\)\cos\(\tan\)\tan
\(\csc\)\csc\(\sec\)\sec\(\cot\)\cot
\(\arcsin\)\arcsin\(\arccos\)\arccos\(\arctan\)\arctan
\(\sinh\)\sinh\(\cosh\)\cosh\(\tanh\)\tanh
\(\log\)\log\(\ln\)\ln\(\lg\)\lg
\(\lim\)\lim\(\limsup\)\limsup\(\liminf\)\liminf
\(\arg\)\arg\(\deg\)\deg\(\dim\)\dim
\(\exp\)\exp\(\hom\)\hom\(\ker\)\ker
\(\gcd\)\gcd\(\Pr\)\Pr\(\det\)\det
\(\max\)\max\(\min\)\min
\(\sup\)\sup\(\inf\)\inf

文字装飾

1文字用の装飾

この項の装飾では、文法上は複数文字の数式に対して指定することはできますが、記号の大きさは変化しません。

表示記述解説
\(f'(x)\)f'(x)微分はそのまま’を記述します
\(\acute{a}\)\acute{a}
\(\grave{a}\)\grave{a}
\(\hat{a}\)\hat{a}
\(\tilde{a}\)\tilde{a}
\(\bar{a}\)\bar{a}
\(\vec{a}\)\vec{a}
\(\dot{a}\)\dot{a}
\(\ddot{a}\)\ddot{a}
\(\check{a}\)\check{a}
\(\breve{a}\)\breve{a}

文字列用の装飾

この項の文字装飾は、対象の式に応じて大きさが変化します。

表示記述解説
\(\overline{x+1}\)\overline{x+1}\bar{x+1}だと(\bar{x+1})となってしまいます。
\(\underline{x+1}\)\underline{x+1}
\(\overrightarrow{MN}\)\overrightarrow{MN}\vec{MN}だと(\vec{MN})となってしまいます。
\(\widehat{abc}\)\widehat{abc}\hat{abc}だと\(\hat{abc}\)となってしまいます。
\(\widetilde{abc}\)\widetilde{abc}\tilde{abc}だと\(\tilde{abc}\)となってしまいます。

文字の大きさ

LaTeXには、以下のような文字の大きさを変化させるコマンドがあります。\Hugeと\hugeなど、大文字小文字の違いでも違うコマンドになることに注意して下さい。

表示記述解説
\(\Huge{ABCDE}\)\Huge
\(\huge{ABCDE}\)\huge
\(\LARGE{ABCDE}\)\LARGE
\(\Large{ABCDE}\)\Large
\(\large{ABCDE}\)\large
\(\normalsize{ABCDE}\)\normalsize通常のサイズです
\(\small{ABCDE}\)\small
\(\scriptsize{ABCDE}\)\scriptsize上付き・下付き文字のサイズです
\(\tiny{ABCDE}\)\tiny

通常のLaTeXには\smallと\scriptsizeの間に\footnotesizeがあるのですが、MathJaxでは使用できないようです。

空白

LaTeX数式モードではソース中にいくつ空白を入れても表示では空白があきません。改行も無視されます。文書で空白をあける・改行するためには、以下のコマンドが用意されています。

なお、複数行の式を整列させる場合は、ここにある空白文字や改行文字で調節するのではなくalign環境やarrray環境を使用します。

空白

表示記述解説
\(\Large{AB}\)ABソースで文字を連続して記述した場合(比較用)
\(\Large{A B}\)A Bソースでは文字の間に半角空白が挿入されているのですが、表示結果は上と同じです。
\(\Large{A\!B}\)A\!B\!は負の空白です。通常のよりも間隔が狭くなります。
\(\Large{A\!\!\!B}\)A\!\!\!B\!を重ねると文字が重なってしまいます。
\(\Large{A\,B}\)A\,B\,はわずかに間隔を広げます。
\(\Large{A\ B}\)A\ B\ (判りにくいですが\の後に半角空白があります)では\,よりも少し大きく間隔を広げます。
\(\Large{A\quad B}\)A\quad B\quadは1文字分程度の間隔になります。
\(\Large{A\qquad B}\)A\qquad B\qquadは2文字分程度の間隔になります。
\(\Large{A\hspace{10pt}B}\)A\hspace{20pt}B\hspace{長さ}で任意の長さの間隔になります。
\(\Large{A\hspace{-20pt}B}\)A\hspace{-20pt}B\hspaceで長さに負値を指定するとこうなります。

改行

表示記述解説
\(A
B\)
A
B
ソース中で改行しても完全に無視されます。
HTMLと異なり空白1文字分すらあきません。
\(A\\B\)A\\B改行するには\\を使用します。
\(A\\[10pt]B\)A\\[10pt]B\\[長さ]で任意の行間隔を指定できます。
\(A\\[0pt]B\)A\\[0pt]B\\[長さ]の『長さ』は『行高さ(cssのline-height等)』ではないので、0を指定すると無指定と同じです。
\(A\\[-20pt]B\)A\\[-20pt]B行間隔に負値を指定しても無視されます。

長さの単位

空白・行間隔の指定に指定できる単位です。

水平空白での指定

表示記述解説
\(AB\)AB(比較用)
\(A\hspace{1pt}B\)A \hspace{1pt} B約0.35mm
\(A\hspace{1in}B\)A \hspace{1in} B25.4mm、72.27pt
\(A\hspace{1mm}B\)A \hspace{1mm} B
\(A\hspace{1cm}B\)A \hspace{1cm} B
\(A\hspace{1em}B\)A \hspace{1em} B現在のフォントのMの幅
\(A\hspace{1ex}B\)A \hspace{1ex} B現在のフォントのx(小文字)の高さ

行間隔での指定

記述 A\\B
(比較用)
A\\[1pt]B A\\[1in]B A\\[1mm]B A\\[1cm]B A\\[1em]B A\\[1ex]B
表示 \(A\\B\) \(A\\[1pt]B\) \(A\\[1in]B\) \(A\\[1mm]B\) \(A\\[1cm]B\) \(A\\[1em]B\) \(A\\[1ex]B\)

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